京都市と滋賀県にまたがる天台宗総本山である比叡山延暦寺。
一度は行ってみたいと考えている方も多いのではないでしょうか?
今回は比叡山の門前町で石積の町として有名な坂本からのハイキングルートをご紹介します。
日吉大社横の登山口から根本中堂まで約1時間半から2時間、
自然に癒されながらゆっくりと比叡山を満喫してみませんか?
美しい石積のまち、坂本
まず最初は新緑が眩しい美しい坂本の町を抜け日吉大社を目指します。
京阪比叡山坂本駅からは徒歩約10分ほど。車の場合は大津市大宮川観光駐車場(無料)が近くにあります。

美しい石積。この石積は穴太(あのう)積と呼ばれ、坂本の隣の穴生と呼ばれる場所に居住している石工の職人集団”穴生衆”の手によるものです。現代にもその高い技術は継承され、近年では熊本地震で倒壊した熊本城石垣の修復プロジェクトにも関わっておられるようです。
登山口は日吉大社の隣にあります。


日吉大社まで来ればすぐ脇に石段が見えてきます。ここが登山口です。

石段横には”根本中堂 江是より二十五丁”とありますね。
1丁は約109.09メートルなのでおおよそ2.7キロくらいでしょうか。

石段をひたすら上がること約5分、駐車場が見えてきます。
ここをまっすぐ突き抜けます。

さらに数分進むとほんのすこーしだけ展望が開けます。
これを過ぎると比叡山延暦寺に到着するまでほぼ展望ナシです……。
いよいよ登山道へ

この車止めを越えるといよいよ山の中へ。
たくさん写真を使って説明しておりますが、登山口からここまでまだ10分経過していないくらいです。念のため。

登り始めて30分も経たないうちに”五丁”(/二十五)発見!まだまだ先は長いですね。

天気も快晴で新緑がキラキラと眩しいです!
紅葉の他にブナの木もたくさんあって、秋の紅葉時も綺麗でしょうね。

ほんの少しガレている所もありましたが問題となる箇所はほぼありませんでした。

どんどん先に進んで行くと十三丁(/二十五)が!
実は私が見たのは先の五丁とこの十三丁の2つだけでした。
もしかしたら通り過ぎていたのかもしれません。
まだ二十五の半分も行っていないのですが、ここからゴールまでは意外と早いです。

このような美しい森林の中を登り続けて(登山口から)約1時間弱ほど、やっと地面がコンクリートになってきました。

この坂本ルートは比叡山参拝の表参道とされている通り、当時の名残の石柱が残っています。

そうこうしている内に穴太積の石垣を見るようになりました。延暦寺はもうすぐそこです。
ここまで1時間少し(コース所要時間は90分)かかりました。
私が行った時(5月下旬)は晴天でも爽やかな風が吹いており、特に汗だくという訳ではなかったのですが、
これから登られる方はしっかりと水分補給をお忘れなく!
比叡山延暦寺に到着!
あいにく根本中堂は改修中ですが、その他にも歩いて散策できる範囲に多くの見所があります。
比叡山のエリアごとの詳細や最新情報は以下の比叡山公式HPでお確かめくださいね。
https://www.hieizan.or.jp/


下りは坂本ケーブルカーで楽々下山
下りはケーブルカーを利用しました。
http://www.sakamoto-cable.jp/
全長2,025mで日本最長、延暦寺駅から乗車時間約10分でふもとの坂本ケーブル駅へ。

ケーブル延暦寺駅には展望スポットもあり、琵琶湖が一望できます。

今回は坂本から上がって坂本に下りてきましたが、京都の修学院方面に下りる事(もちろん歩いて)も可能です。
今度はぜひ紅葉時期の比叡山をお伝えしたいと思います。お楽しみに!