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日本家屋は涼しい?木造家屋の知恵 

毎日少しずつ蒸し暑くなってきましたね。近畿地方も梅雨入り間近のようです。
この時期から夏の間、お客様に決まって言われる事があります。

「粋世館内に入ると涼しい」「風が良く通って心地良い」

当たり前になりすぎて特に意識していませんでしたが、確かに言われて見れば私も粋世にいて同じ事をよく感じます。

調べてみると、兼好法師も『徒然草』で「家のつくりようは、夏をむねとすべし」と記しています。
夏の季節をどう快適に過ごすかについて、どうやら日本家屋には色々秘密がありそうですね。

という訳で、またまた当宿の亭主に聞く事にしました。

夏を快適に。木造家屋の知恵

まず、粋世でとても特徴的なのですが、”琵琶湖からの風を通す”という意味で琵琶湖に向かって全ての窓が面しています。全部開け放つと涼しい風が表から裏庭までスッと抜けていくのがわかります。
琵琶湖の浜風が無いときは表の道に打ち水をします。
打ち水に依って冷やされた空気は暑い中庭に向かって風が流れ、室内に冷風が持たらされます。

浜通りに面している受付から奥の離れまで窓が続いています。



また、縁側や長い庇(ひさし)などは直射日光が直接差し込むのを避ける点において役に立っていますね。

縁側と庇

そして、日本家屋では間仕切りに壁ではなく襖(ふすま)や障子を使っています。
簡単に開閉や取り外しができるので、空間に熱が籠もってもすぐに空気を逃す事が可能です。
また、欄間(らんま)にはその美しい意匠だけでなく、上部に暖かい空気を溜めずに回流させる効果もあると言われています。
建具にも実に様々な工夫がなされているんです。

ちなみに今回の粋世トリビアですが、このように通気性を良くする建具について”無双窓”と呼ばれる窓があります。この無双窓、粋世では何とランドリーの戸に使われているんです!乾燥機の熱風を逃すためですね。
粋世にお越しの際は是非直接お確かめください(笑)

こうやって改めて見てみると夏の暑さ、湿気を防ぐために木造家屋には様々な工夫がされている事が分かります。
ここまで夏対策がバッチリされていると、冬の寒さはある意味仕方ない事かもしれません。
『徒然草』には「冬は、いかなる所にも住まる」とも書かれていますし……。

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