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この〜木なんの木?【粋世の木材・前編】

こんにちは、粋世女将です。
粋世でお客様から良く聞かれる質問のうちの一つに

「ここで使われている木は何の種類ですか?」

というものがあります。
この質問を受けるまで、全く木のことについて気に留めた事もなく、
もちろん深く考えた事もなかったのですが、せっかくなので勉強も兼ねて
粋世亭主(1級建築士/粋世改修時に設計)に教えてもらいました。

結果、もうめちゃくちゃ面白い!
本当に”適材適所”はまさにコレ!と大納得したのでした。
長くなりそうですので、前後編に分けたいと思います。
それではどうぞ!

日本家屋は適材適所で成り立っている。

まずは目に付く部分から。外壁や柱、梁は何の木材が使われていますか?

外壁はムクモノの杉を焼いた焼杉板を使っています。焼いて表面を炭化される事で対候性、耐久性が増します。
柱は強度があり木肌が美しいヒノキです。木の成長が比較的遅いため、年輪が密になって強度がうまれるという事ですね。ちなみに長押(なげし)もヒノキです。
梁、粋世の特徴でもある人見梁はマツです。粘り強く丈夫で、樹油分が多く良く知られているようにヤニがでます。この樹油が多くツヤがある事から廊下にも使われています。

なるほど!既に盛り沢山ですね。では通り庭の水屋箪笥はどうですか?
この木目が面白いと言われる事が多いんです。

引出しに使われているこの特徴的な木目はケヤキです。この力強く美しい木目から和家具に良く使われます。そのほかの部分はヒノキと杉と考えられます。

このケヤキの木目は本当に存在感がありますね。
1階広間の床柱はいかがですか?
(どれを聞いても亭主が木目を見て即答で種類が出てくるのが本当にすごい!)

これは北山杉絞り丸太です。
丁寧に皮をむき、表面を磨いて光沢を出します。通常は滑らかな丸太なのですが、
まれに絞り状態の丸太がとれるそうです。

まだまだ、話はつきませんので続きは後編にしましょう。

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